“海水浴でも熱中症!? 水の中でもご用心”
冷たいからと油断してしまいがちな水の中、実は高まる熱中症のリスクと対処法
夏のレジャーシーズン、海やプールでの水遊びは多くの人々にとって楽しみの一つです。しかし、冷たい水の中にいるからといって熱中症のリスクが低いわけではありません。実際には、水中でも熱中症のリスクは存在し、適切な対策を講じなければなりません。本記事では、熱中症の基本的な知識や症状、リスク、対処法、そして予防法について、海の安全を守るライフセーバーからのアドバイスを交えて詳しく解説します。
熱中症とは
熱中症(ねっちゅうしょう)は、高温や高湿度の環境下で体温が過度に上昇し、身体が十分に冷却できないことによって引き起こされる症状の総称です。主に暑い環境での外出や運動が原因となりますが、湿度が高い場所では特に注意が必要です。初期症状としては、のどの渇き、めまい、頭痛などがあります。
熱中症の主な症状とは
熱中症は、体温調節機能が失われ、体温が上昇しすぎることによって引き起こされます。主な症状には以下のものがあります。
頭痛 : 熱中症の初期症状として頭痛が現れることがあります。
熱感 : 体温が上昇するため、体が熱く感じられます。
動悸 : 心臓が速く鼓動し、動悸を感じることがあります。
頻脈 : 脈拍が速くなることがあります。
ふらつきやめまい : 血圧の変化やめまいが起こることがあります。
吐き気や嘔吐 : 熱中症の進行により、吐き気や嘔吐が起こることがあります。
意識障害 : 重度の熱中症では、意識が混濁したり失神したりすることがあります。
発汗異常 : 発汗が減少し、皮膚が乾燥することがあります。
熱中症のリスク
水中での熱中症リスクもしっかりと把握しておきましょう。水泳中も水の中は体温を奪う要因になります。また、水泳後に上がってから発症する「再生性熱中症」というリスクもありますので、注意が必要です。
再生性熱中症とは
再生性熱中症は、体温調節機能が正常に機能しなくなり、体内の熱が過剰になることによって引き起こされる症状です。通常、体温調節機能は、熱を放出したり体内に取り込んだりすることで、体温を一定の範囲内に保ちます。再生性熱中症は、高温多湿な環境での長時間の活動や労働、運動によって引き起こされることがよくあります。暑い環境にいた場合や、大量の汗をかいた場合は時間が経過してからも、しっかりと体調管理を行うことが重要です。
熱中症の予防法
熱中症を予防するためには、以下のポイントに注意することが大切です。
- 直射日光を避け、エアコンや扇風機のある涼しい場所に移動させます。
- 水分補給が急務、水やスポーツドリンクを飲ませます。
- 衣服を緩め、体を冷やします。濡れたタオルや氷を使って、首や頭、手首などの血管が集中する部分を冷やします。
- 症状が重篤な場合や意識が失われた場合は、直ちに救急車を呼びます。
ライフセーバーからのアドバイス
熱中症は軽視せず、熱中症の疑いがある場合は、速やかにライフセーバーに、声かけていただければと思います!ライフセーバーのいる海水浴場では監視所に身体を冷やすアイテム等が揃っています。また、バイタルを測り、救急隊にスムーズに引き継ぐ事が可能です。これは基本的な予防策として覚えておいて欲しいのですが、睡眠不足であったり、疲労をためた状態で海水浴に来られて一気に症状が悪化することもありますので、日常的な体調管理をしっかりしていただいて、海水浴や海のアクティビティやスポーツを目一杯楽しんでほしいです。
海やプールでの安全を守るライフセーバーからのアドバイスも参考にしましょう。彼らは以下のようなポイントを強調しています。
- 定期的な水分補給
水中にいるときも、定期的に水分を摂取することが重要です。
- 適切な休憩
長時間の水泳を避け、適度に休憩を取ることが推奨されます。
- 体調の確認
自分や仲間の体調を常に確認し、異常を感じたらすぐに休むことが大切です。
まとめ
海やプールでの水遊びは楽しい反面、熱中症のリスクも伴います。冷たい水の中にいるからといって油断せず、適切な対策を講じることが必要です。熱中症の基本的な知識や症状、リスク、対処法、そして予防法を理解し、楽しい夏のレジャーを安全に過ごしましょう。ライフセーバーからのアドバイスも参考にし、万全の体調管理をしてから、海やプールなど、夏のレジャーを楽しんでください。