入谷拓哉氏コラム

皆さん、こんにちは。

本日はライフガード入谷拓哉さんにGUARDホームページをご覧の皆様へ向けてのコラムを書いていただきましたので、こちらで御紹介をさせていただきたいと思います。
ライフガードとして JAPAN WATER PATROL を立ち上げウォーターパトロールの普及活動をし、そしていち競技者でもあり、指導者でもあるという色々な経験を積んでいる入谷氏。昨年新しく家族も増えられて、今思う事を書いていただきました。
 

 

【入谷拓哉氏より 平成21年1月18日】

2009年もスタートしましたね。
みなさん、今年もよろしくお願いします。
このところ寒い日が続きますが、みなさん体調は崩されていませんでしょうか。新型インフルエンザの猛威も気になるところですが大丈夫でしょうか。我が家では、正月そうそう子供がノロウィルスに襲われ、それによって家族中感染してしまう散々なお正月でした。病は気からとも言いますが、こればかりはどうにもなりませんでしたね。みなさんもお気をつけ下さい。

さて、新年も始まりそれぞれに新しい目標など掲げられた方も多いでしょうが、実現に向かって進まれていますでしょうか。
私にとっての目標は今までと変わりません 

『日本でライフガードの設置を実現させる。』
 
これです。
そのために、これまで色々としていました。
毎年冬にハワイへ行き、パイプラインというすごく激しい波の中でレスキューをするスペシャリストのハワイアン・ウォーターパトロールに仲間入りさせてもらい修行をさせてもらったり、
国内でも同じような活動をし、まずはサーファーの中に日本人のライフガードという存在を認めさせようと活動してきたり、あるいは、日本ライフセービング協会の進める競技力強化プログラムに指導者として参加し、日本のライフセービング競技のレベル向上に努めたりと、本当にいろいろやってきました。
 
 全ては日本国内でのライフガードを実現させるためです。
そのために犠牲にしてきたものもあります。時間もかなり費やしてきました。時にお金にならないこともしてきました。
しかし家族を持つとそんなことも言ってられませんね。しっかりと養っていかなければならないのですから、いつまでも自分の夢ばかり追いかけてはいけません。
 
とは言え、やっぱり続けていけば何とかなるもので、ここにきて大きく変わろうとしています。
 
そのひとつに、サーフビレッジでの監視活動があります。
特に関東周辺では、これまで監視活動といえば、海水浴場の開設期間である7月8月の2ヶ月間だけでしたが、それ以外の期間も常駐していたほうが良いだろうということで、みんなが動き始め今もまだサーフビレッジを利用し監視活動を続けております。サーフビレッジとは神奈川県藤沢市にある公共施設で、海岸利用者のために作られた施設です。更衣室やトイレ、シャワーが設置されており、講習会などでも利用できる教室もあります。今は、ビーチバレーや、ライフセービングの器材倉庫もあり、その関係者やサーファーが多く利用していますが、夏には一般の来場者も多く利用します。
そんなサーフビレッジでライフガードとしての活動をすることは、とても大きな意味を持っています。現在は、週末だけの活動になりましたが、それでも画期的なことです。
 
そして、こうやって一年中監視活動を続けているといろいろなことが見えてきます。
 
何よりも、自分達が思っていた以上に、ライフセーバーの存在は知られているのだということがわかりました。
犬の散歩をしている人や、サーファーの方々に、
 
「夏は終わったのにまだ活動しているんですね」
 
とよく声をかけられます。中には、
 
「ご苦労様、がんばってください」
 
と励ましの声も頂きます。まさかそんな言葉をかけていただくとは思ってもいませんでしたからね。うれしいですね。
反面、「しっかりと見られているんだなあ」ということも実感しました。そして、予想以上に必要とされているんだと。
 
日本には四季があり、海に人が訪れるのは夏だけというイメージですが、そんなことはありません。特に湘南では、サーファーが増え1年中海に人がいます。海だけでなく、ビーチにはビーチバレーを楽しむ人たちもいますし、散歩している人たちもいます。江ノ島周辺では釣り人も多くいます。こんなに海を楽しむ人たちがいるわけですから、この海の安全を見守ることも必要でしょう。なんてったって日本は島国ですしね。
 
現在は、日本ライフセービング協会の予算で活動をしていますが、ゆくゆくは行政主体の活動に変わっていく事になるでしょう。そのための動きがゆっくりと進んでおります。
 
 まさに、『あきらめなければ夢はかなう』そのものであると。

以上

入谷拓哉さんのブログ 「ライフガード入谷拓哉の海を見守るダイアリー」http://blogs.yahoo.co.jp/iritaku1971 こちらも是非ご覧下さい。

Facebookコメント